創意工夫を施し
研磨のワザを支える
職人愛用の道具たち

あまり馴染みのない「ダイヤモンドの研磨」には一体どのようなものを使っているのかをご紹介します。
これまで手がけた研磨の経験や発想から、ダイヤモンドを輝かせる工房の道具は日々進化しています。
ダイヤモンドという硬い宝石を正確に研磨するには、職人のウデはもちろんですが道具の精度も重要です。道具が信用できる精度でないと、最高のウデは発揮できません。
海外製の研磨道具は精度の悪さは避けられず、精度や効率を向上させるため改良したり、イチから開発したものもあります。
イメージの付かないダイヤモンド研磨の知られざる道具をご覧ください。

ルーペ

ミリメートル・マイクロメートルの世界であるダイヤモンドを研磨するのは、確認作業が必須です。しかし肉眼では確認できない世界であり、様々な倍率のルーペを駆使し、研磨と確認を繰り返します。
基本となる10倍や細かい部分用の18倍など、用途に合わせて使用します。
ルーペでも確認できない細部のチェックでは顕微鏡を用いますが、毎度顕微鏡を使うのは効率が悪すぎるため、研磨と確認を繰り返す作業時には必須の道具です。


 

トング

先端にダイヤモンドを取り付けるようになっています。先端以外にも様々な秘密があり、工房の道具の中でも心臓とも呼ぶべき最大の武器になっています。ダイヤのデザインによって先端部分や、トングそのものを変更して使っています。
意外と重量があり、慣れるまでは動かすだけでもかなり大変ですが、慣れてくると手を動かすのと同じように自然と操作ができるようになります。


 

ポット

ポットは研磨するダイヤモンドの大きさによって付け替えます。クラウン(表)やパビリオン(裏)でも違い種類のポットを使うので、工房には物凄い種類のポットがあります。
海外や他の工房では繰り返し使っているようですが、当工房では基本的に使い捨てています。ポット1つ1つの精度が狂ってしまう前に交換することも、ダイヤモンドの輝きや精度をより引き出すには必要になります。


 

スカイフ

見た目は円盤状のものに芯棒を通した「独楽」のような形をしています。このスカイフを高速回転させ、ダイヤモンド押し当てて研磨していきます。
地球上で最も硬いとされるダイヤモンドですが、スカイフ表面には後述の「ダイヤモンドパウダー」を塗りこんでおり、ダイヤとダイヤが擦れることによりキレイに研磨できるのです。


 

ダイヤモンドパウダー

世界一の硬度を持つダイヤモンドをキレイに研磨するには、同じ硬度のダイヤモンドが必要になります。ダイヤモンドを粉末にしたものがダイヤモンドパウダーです。
工房では天然ダイヤの粉末を使用しております。比較的安価な合成ダイヤ粉末は研磨状態などの仕上げが良くないため使用していません。
パウダーになるダイヤモンドは、基本的に宝飾用には使用できないような内包物や色を持ったものを使って粉末にします。パウダーには粒の大きさによる種類がありますが、工房では2種類のパウダーを使用し、荒削りと仕上げで使い分けています。


 

特殊オイル

ダイヤモンドをスカイフに定着させるために使う、特殊なオイル類です。
ただダイヤモンドパウダーをスカイフに振りかけても、スカイフの回転で飛散してしまいます。パウダーをオイルに混ぜ塗りこむことで飛散を防ぎ、ある程度定着させダイヤモンドを研磨できるようにするものです。
オイルには種類があります。パウダー定着の強度の違いなどがあり、研磨するダイヤモンドのデザイン種類や修正する位置などで使い分けが必要です。

 


 

ダイヤモンドをもっと楽しもう

ダイヤモンド工房の中身の紹介や、専門家としてあまり語られない視点でのダイヤモンドの知識などを紹介いたします。

ダイヤモンドの4Cとは

[ダイヤを様々な基準で段階付け]

 

デザイナー・研磨職人

[ダイヤ研磨に携わる匠たち]

ダイヤモンド購入のポイント

[最高のダイヤに出会うため]

 

研磨技術と精度へのこだわり

[細部までこだわりで輝きを追及する]

ダイヤモンドが輝くまで

[輝きが生まれる工程]

 

研磨のワザを支える道具たち

[アイデアを形にしたツールの紹介]

新しいダイヤモンドを体験しよう

ダイヤモンド専門のデザイン・研磨工房として、他にはないダイヤモンド体験をご提供いたします。

ヒロコガネイコレクション

[新しい輝き・個性のデザイン]

ダイヤモンドの研磨体験

[世界でひとつのダイヤモンド体験]

ダイヤモンドリフォーム

[眠っているダイヤモンドを再び]